m-log
パズルゲーム感想アーカイブ

重なる光の三原色 “Colorcube”

何色にも染まらぬ白色と、何色にも染まった白色。辿った過程は違えども、ここではどちらも同じ白色である。

Colorcube Screenshot

簡単に埋め込める形でのトレーラーが用意されていなかったので画像に差し替えたが、プレビュー動画自体は用意されているので詳しくは公式サイトApp Storeを参照。

形の決まったピースを重ねていきながら、お題の通りの構図を作るシルエットパズルである。
ピースそれぞれに赤・緑・青から選んで着色するが、RGBの法則に従って異なる色が重なった箇所は別の色になる。

色と形とで考えることが2倍に増えるかに見えるが、そんなことは全くなかった。
同じ場所に同じ色を重ねても色の挙動は据え置きで、別の色を重ねた際の色変化に影響が出ることはない。このパズルにおいて考慮すべきことは、違う色を重ねることのできない原色箇所の保護だけである。
ピースが多いこともあり、色がはみ出て困った時はいっそのこと三色重ねて白色に塗り潰してしまうという強引な手立ても取れるため、雑にピースを置くだけでも解けてしまう。

問題が難しくなっていくにつれ、使いにくい形のピースにもどかしさを感じることも増えていったものの、強引に解くという考え方に気づいてしまって以降は大して考えることもなく、おつまみとするにも薄味なパズルだった。

追記

新作ゲームの宣伝として新問が60問追加された。
内容は依然として変わらずむしろ簡単になったようにすら思うものの、ただ宣伝のためだけにわざわざ新しいピースセットを用意して問題集を作るその気概は凄い。