千色一律七変化 “Kotoro”
何も考えずに色を混ぜればただ濁るだけ。
白色の小さな球を操作して、色を変化させる球を順に取り込んでいき、盤面上に存在する全ての球を取り込み、かつ目標の色に染まっていればクリアとなるパズル。
色の種類は全ての色に染まることのできる白を起点として、青・赤・黄を原色に、2種類の原色を混ぜて作る紫・橙・緑の計7色である。
白は全ての色の球を取り込むことができ、原色3色は別の原色の球を取り込むことで対応した色へと変化し、混合色になると他の色の球を取り込むことはできなくなる。ただし、いずれの色も同じ色ならばその球を取り込むことができる。
色の球以外にもギミックの球があり、色を変化させたり除去したりと様々な種類があるが、それらも含めて全て使い切らなければならない。
球は2D平面上を縦横無尽に移動させることができるが、球を避けたりするようなアクションの要素は一切ない。また、球を取り込めるのは自分の動かす球だけで、別の球同士が作用を起こすこともない。
全ての球を使い切らないといけないということは、裏を返せば目標に不要な色をどう処分するかを考えるパズルということでもある。
しかしながら、このパズルはレベルデザインが甘いだけでなく、そもそもギミックすらも甘いという隙だらけの内容だった。
ギミックの中には、実質的に余白を作るだけでしかないものすらある始末である。経路を絞り難しくするギミックも、濫用によって取り込む順番を指し示す矢印と化してしまっている。
このパズルはギミックの種類に乏しい序盤が最も難しく、解き進めるほど簡単になっていく。
ギミックの追加ペースによって単調ではなかったものの、簡単すぎてあまりにも呆気ないパズルだった。
パズルでギミック作りが楽しくなってしまってはおしまいだろう。