自立した倉庫の箱 “QB - a cube's tale”
シンプル・イズ……キュート?
黒いキューブを操作して、ゴールパネルまで移動させればクリアとなるパズル。
どの方向から踏んだかに応じた足場に対して不可逆的な操作をするギミックが並べられていて、これらの作動順序や踏むためのルートを考えなければならない。
手数を縛った場合も含め、難易度の上げ方は基本的にダミーを設置するタイプが多い。
設置される障害物やギミックは全て消費する必要があるわけではないし、手数が減らない場合は近場の物から片付けていくより遠回りから始めていくと結果的にそれが近道となることがよくある。
当然逆のこともあって、手数ががっつり減らせる設定の甘い問題があったり、一見不要なギミックがその存在によって必ず通るべきルートを示すヒントとなってしまうこともあったが、全体的に振り返ってみれば割と綺麗なダミーの置き方をしていた印象が残る。すんなりと嵌ってしまいそうな落とし穴が正規のルートに自然に溶け込んでいると言えばイメージしやすいだろうか。
しかしながら、この作品が楽しいのは中盤までだった。
後半になると、近づかないと移動先がわからないワープパネルや乗ってめくるまで存在がわからない反転パネルといったわかりやすさの欠片もないギミック、足場の色と同化してしまう白色背景の採用など、不親切になることで難易度を上げようとする作りが多くなっていたため、この作品への心証は解き進めるほどに悪化していった。
中盤までが間違いなく解いていて楽しいパズルだっただけに、後半の悪問ラッシュによる失速が残念で仕方がない。
ネタバレ項目: イースターエッグ
LEVEL 23の最果てにて。
盤外まで行けてしまえるステージはいくつかあるが、上陸可能な陸地があるのはここだけだろうか?
仮に他に存在したとしても探す気はないけど。