一意の通り道 “Rikudo”
どんなに厳格なルールを設定したところで、それを保証する環境がなければ意味がない。

トレーラーが見つからなかったため画像に差し替え。
六角形を最小単位とした盤面上で、1から順に1マスずつ番号を振ってゴールの数字まで一筆書きするペンシルパズル。
あらかじめ番号が振られたマスを交差なきよう繋ぐ点つなぎのようなものではあるが、このパズルの特徴は正解が一意であることで、同時にこれはこのパズルの最大のヒントとなっている。
一意とは正解がただ一つに決まるということで、つまり別解の存在を認めるような線の引き方をすれば必ず不正解になるということだ。

上記のような線の引き方をした場合は連番の印に合わなくなったり、別の線にエリアを塞がれたりと必ずどこかに皺寄せが行くようにできている。一意性を脅かす存在を先回りで潰しに行く設計には感心させられる。
一意性という厳格なルールに基づき問題は正当に作られているが、しかしながら実際のプレイの達成感には結びつかなかった。
盤面のサイズに反して数字が離れすぎているせいで、一意性だけでは選択肢の十分な排除ができず、結果的にとりあえず線を引いてみてエリアごとの数字の兼ね合いを見て隙間を調整するという場当たり的な解き方に落ち着いてしまう。一意の答えは確かにそれ以外にないと確信して見出した解答ではなく、それっぽく整えたものの中から分岐が生まれるものを省いただけである。
とりあえず書いてみて行けなさそうなら別の選択肢に鞍替えというのはまさしく仮定法であり、ペンシルパズルにおいてそれを振りかざすしかないというのはマヌケとしては好ましくなく、実際プレイ中に感じていたのは単調さゆえの退屈である。盤面は無駄に広く問題数は無駄に多く、おまけにクリア時間による評価システムまであるのだから全問最高評価クリアを目指せばなおのこと苦痛となる。
ちなみにマヌケがプレイしたのはiOS版だが、これは本家からアプリとして独立したものである。本家は無料で遊び放題なので、まずはこちらでいくつかプレイしてみるといいだろう。