全力投球の一投を夢見て “G”
物理演算を導入すればパズルになるという謎の暴論。縁日の射的はパズルとなるか?

トレーラーが見つからなかったため画像に差し替え。
紫のブロックが全て画面外に出るように手前から奥に向かってボールを投げるゲームである。
見た目もそうだが中身も縁日の出し物やゲーセンのプライズゲームと似たようなものであり、その内容はパズルでもなんでもない。
使用可能なボールは3個用意されているが、残したボールの数によって評価が決まるため、Cybergate Technology製の他作品の例に漏れずこの作品も一発で決められるように問題が作られている。
落とすとエクストラボールが貰える箱もあるが、一発勝負を連続で成功させるという枠組の中に差し込まれているだけなので、ミスの猶予が増えるわけではない。
目的のものを大きく崩すために他の一見無関係なエリアにボールを投げてお膳立てするといった、複数のボールを用意したことを生かした問題は一切ない。
一応評価点もあって、奥行き方向にボールを投げるというやや特殊な動作を必要とするゲームでありながら、狙った場所にボールを投げることが予想外なほど自然に行えるようになっていて、思い通りにボールが投げられない不満は一切なかった。
いくら投げの動作が自然であるとはいえ、そこにはパズルの面白みもなければゲーセンのプライズゲームのような達成感もない。
このゲームのルールで一発勝負をテーマにするなら、物理的な安定の崩し方なんてものを取り扱わず、いっそのことド派手な山に爆弾なりを一発ドカンとぶち込んでストレス発散させるような作りにでもした方がマシだったのではないだろうか?