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パズルゲーム感想アーカイブ

リアルタイムポイント敷設作業 “Train Conductor”

うっかり専門外の領域に迷い込んでしまったマヌケ。鈍重なパズルの奴隷に瞬発的な情報処理を求めてはいけない。

Train Conductor Screenshot

プレスキットにはトレーラーに該当する動画はあるものの、まさかの直撮りプレイ動画という超ハンドメイド仕様なため画像に差し替え。
トンネルの右から左からひっきりなしにやってくる列車が目的のトンネルに入れるよう、インスタントな分岐を作って誘導していくゲーム。
一つのステージに昼と夜の二つのモードがあり、昼は列車の一時停止が可能な代わりに、列車同士がぶつかるとゲームオーバーとなる。夜は高速の幽霊列車が闊歩するようになり、列車同士がぶつかっても互いにすり抜けるが、列車の一時停止が使えなくなる。夜は悪魔の列車が目的地と違うトンネルに入ってしまうとゲームオーバーとなる。
シフトという形で一回の制限時間が決まっていて、無事故のままシフトを終えるのが目標だが、処理した列車の数だけ評価が上がっていく。ゲームスピードを速くする機能があるので、いい成績を残したければハイスピードなシフトをこなすこととなるだろう。

このゲームは完全にスコアアタックを主題としたものである。落ちものパズルに代表されるように、パズルにも同じ主題のものは色々存在しているものの、このゲームには盤面の数手先を読みながら意思決定するような戦略的要素はない。
与えられる情報は列車が次にどのトンネルから出てくるかだけで、その目的地は列車が顔を出すまで知ることができないので、やることといえば見えている情報を見えているうちに処理する作業だけである。特に列車同士の干渉が一切存在しない夜ルールは完全に反射神経と運指の戦いである。
必要なことは動体視力と見えている情報に限定した頭の反射神経だけなので、これは明らかにパズルではない。

反射神経にものを言わせたマルチタスクというものはマヌケが一番苦手としていることなので、パズルですらないこのゲームをどうプレイしたかといえば、昼はトンネルの出口で列車を一時停止させて詰まらせることで線路をいくつか潰して無理やりクリアして、夜は等速のままなんとかクリアするまで頑張っただけである。もし一時停止に制限が付いていたならば、マヌケはこのゲームをクリアできなかったに違いない。
自身が苦手とするゲームでわざわざスコアアタックに勤しむほど私は出来た奴隷ではないので、マヌケは早々にプレイを切り上げてしまった。

関連項目

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