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パズルゲーム感想アーカイブ

きつくも自由な仕分け作業 “Blockwick”

解けない苦しみが盤面と直結しているのがスライドパズルのわかりやすさであり、よさである。

様々な形状のブロックで満たされた盤面で、色の付いたブロックをそれぞれ同じ色同士で全て隣接させればクリアとなるスライドパズル。
ブロックが固定されることで必然的にクリア時のブロックの位置関係が決まることもあるが、大抵の場合はどこで揃えるべきかの指定はない。

入れ替えのために使えるスペースは基本的に狭く圧迫されているものの、問題全体で最小限と言えるほど狭いわけではない。窮屈な状態から始まった問題も、一度ほどけてしまうと後半にはある程度の自由が広がることも少なくない。
マヌケがマヌケゆえに必要以上に整理してしまっているだけで、おそらく私が思っているほどこのパズルは難しくないと思われる。

遊びのあるレベルデザインであるがゆえにスライドパズルの面白さの基本である「束縛」と「解放」の感覚はやや弱いものの、完璧な難問ではないというだけであって十分難しいし、それに広く狭いぐちゃぐちゃの盤面から徐々に整理していくのはやっていても見ていてもスッキリして気持ちがいい。
問題数も十分多いため、暇潰しに少し歯応えのあるパズルをやりたい時なんかにちょうどいいおつまみパズルと言えるのではないだろうか。

関連項目

Blockwickシリーズ作品

同デベロッパーによる他作品の感想アーカイブ