平面グラフ点つなぎ “Hexio”
線の引き直しを咎めることに一体何の意味があるんだ?
ノード間を重なりのないよう線で結んでいくパズル。
盤面上に打たれたノードにはそれぞれ色と数値が設定されていて、その数だけ線を伸ばし同じ色同士のノードに繋げていく。線はノード間をピンと張るように結ぶので基本的に直線になるが、盤面上にはノードの他にアンカーが設置されていることがあり、引っかけることで折れ線にすることもできる。
このパズルは数値の大きなノードを置くことで選択肢を広げると同時に正解を狭めてもいる。
引いた線の数だけ残りのノードが線を引く猶予が狭まっていくので、大きな数値のノードがあるとその分だけ窮屈になっていく。時には間隙を縫うような無茶を通さざるを得ないこともある。
しかしながら、大半の問題は単調と言えるほど簡単だった。特に後半の失速は著しく、文字通り点つなぎの作業と化してしまっていた。
色分けの少なかった中盤が最も難しく、中には正解に至る筋道の細い問題もいくつかあったが、それらを意図して作ったかどうかは疑問が残る。
また、このパズルでは線を繋ぎ直さずにクリアすると実績になるが、ただ手間が増えるだけのシステムを導入する意義は全くわからなかった。
欠点や制作者の他作品を鑑みるに大して考えられていないように思えてならないが、たとえ偶然の産物だとしても、このパズルに良難問は確かに存在していた。