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パズルゲーム感想アーカイブ

くるくるまわる基準面 “Puzzlement”

昨日の左は今日の右。

盤面上に存在する全ての赤いパネルを回収すればクリアとなるグリッド制のパズルプラットフォーム。
向きの違う平面が3次元形状のごとく貼り合わせられることで、平面間をまたぐとアプローチの仕方によってパズルプラットフォームの要とも言える重力の方向が変化するようになっている。
主人公ができることは左右の移動と高さ2までの段差を上れるジャンプだけ、さらにはギミックもたった二つだけとルールは少ないが、ルールの主軸である重力変化にバリエーションがあるため見た目ほど殺風景というわけではない。

基準面が頻繁に変わるので本当ならば歩き回る前にしっかり考えておくべきなのだろうが、そこは考えるよりもまず手が出てしまうマヌケ、安直にうろうろ歩き回っては気がついたら重力が変わっていてよくわからない場所にいたり、重力の反転で左右も反転したことに気づかず操作を誤ったりととにかく思惑から外れた動きをしてしまうことが多かった。
そんな適当な解き方でもなんとかなってしまったのは幸か不幸か。このパズルは問題数も難易度も控えめなので深く考えるまでもなく適当に徘徊しながら残りのルートの逆算をするだけで簡単に解けてしまった。
複数の操作キャラクターを同時に動かす問題などを見るに、互いに足場を作り合わせるような枠組を組み込むなどすればいくらでも難しい問題を作れただろう。このパズルは本来いくらでも凶悪になれる可能性を秘めている。

私は素で右と左をしょっちゅう間違える方向感覚のないマヌケなので散々迷ったり道を誤る羽目になったわけだが、それでもさらに問題数があれば慣れる時は来ていたのだろうか?
せっかく化ける可能性のありそうなルールなので、思い通りの操作ができない苛立ちよりも難しさに膝をつく日が来ることを願いたい。

関連項目

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