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パズルゲーム感想アーカイブ

線形15パズル “Sputnik Eyes”

ロケットとスペースシャトルを混同した無知のマヌケ、乗り込むものを間違えた結果着地点を見失う羽目に。

閉じた連続線の各端点をマスに見立て、直線に沿って点と点の間でキャラクターをスライドさせるパズル。
点にはそれぞれそこに収めるべき色が設定されていて、全てのキャラクターを対応する色の点に揃えればクリアとなる。
空きマスがたった一つだけでそこに移動させるキャラクターを選ぶというルールは、形こそ違えども由緒正しき15パズルのエッセンスを純粋に受け継ぐものである。

とはいえ所詮は15パズルなので、ある程度仕方ないことではあるがやはり簡単に終わってしまう。
決められた色しか通過できない線や一方通行の線など、独自の要素を出しつつ難しくしようとする努力は窺えたものの、この手のパズルの限界なのか、遠回りを作ることはできてもほどくべきねじれを複雑にすることには至っていない。
また、手数や所要時間で挑戦課題を設けているものの、盤面のサイズが終始小さいことや15パズルの対称性もあってか、手数が減らせないことに酷く悩むこともないし、所要時間に至っては最悪正解を覚える作業ゲーでしかない。

チュートリアルでロケットを発射した時は演出といい心躍ったものだが、時間と手数の両方を制限内クリアした上で全問解き終えてもあるのはエンドレスモードの解放と、心躍った気持ちの行きつく場所はどこにもなかった。
確かにパズルの奴隷に終わりはないけど……それでもゲームの中でくらいは一旦の終わりを見たかったなあ。

関連項目

Robots, Fruits & Puzzles収録作品