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パズルゲーム感想アーカイブ

要件色々な橋梁建設 “Bridge Constructor Playground”

無資格建築士の躍進。
次の仕事にありつくためには実績を積むのが近道である。

“Bridge Constructor” の続編。2台の車両が渡りきれる橋を架けるという基本ルールはそのままに、予算および使用可能な部材に関する制限が全て取り払われた。
制限解除といえど強度まで無限になったわけではないので、耐久の100%を超える負荷が働けば今まで通り普通に壊れてしまう。またゲームそのものへの負荷も考えてか、一問の中で使える部材の数は合計150個までと制限されている。このあたりがこの作品がSandboxではなくPlaygroundである所以だろう。
また、前作のようにパズルの問題として扱えるよう予算や使用部材に制限をかけた別枠のミッションが存在している。前作では予算オーバーとなるとそれ以上の部材の使用は不可能だったが、今作では予算を無視しての試行が可能になっているので、制限解除は遊びやすさの改善との見方もできる。

しかしながら、同時に遊びにくくなってしまった要素もいくつか存在する。
前作に存在した節点を掴んでの移動ができなくなってしまったこと、節点を設置できる格子の網目を倍細かくするモードが消えてしまったことは大きなマイナスだった。

また問題の作りに関しても、いくらミッションで制限をかけているといえども前作から劣化している印象は否めない。
タンクローリーが消えてしまっただけでも大幅な易化だが、制限が解除されたPlaygroundであることを生かした問題はなく、操作性が劣化した冗長な前作をやっているかのような感覚が続くだけだった。
どうせなら最低でも相応の物量が必要になるような大きな橋や長い橋を架けさせる問題を揃えたほうがよかったのではないだろうか?

見方によっては初代の簡易版と言えなくもないので、この作品をおすすめするとすればシリーズ作品の初歩としてだろう。

関連項目

Bridge Constructorシリーズ作品