草炎水、三すくみのレイヤー “Trilogic”
順当に難しくなったはずなのに、強くなったのは達成感ではなく疲労感だった。
大まかなルールはBicolorと同じだが、塗り潰しに順序のルールが付いて3層構造へと正統進化。
三すくみのモチーフは古今東西で色々あるが、水草炎を選んだのは色的なわかりやすさを重視してのことだろうか。
レイヤー+1の効果は数字以上で、盤面のサイズが据え置かれたためかパネルの密集具合が前作から跳ね上がった。難化具合もまた同じ。
一筆書きパズルでは衝突回避のため「通す」ような感覚になりがちだが、このパズルに関しては「ほどく」ような感覚に近かった。どこから手を付けるかで何度も迷ったものだ。
とはいえ、このパズルが前作以上に楽しかったかというとそうでもなかった。
正解に至る過程で規則性が現れる点が今作でも相変わらずだった (つまり考えるよりふと思いついた綺麗な解答になるようそれっぽく動かしたほうが早かった) ことや、赤色背景がとにかく目に悪かったこともあって、満足感より疲労感のほうが強く残ってしまった。
1Button Complete Puzzle Bundleの6作品の中では中間の難易度。同バンドルには一筆書きパズルがこれ含め3作品存在するが、一番疲れるのはこれだろう。
制作者もテストプレイしていて赤色背景で疲れなかったのだろうか?